広島で翻訳茶

広島で働く、英語・日本語の翻訳者/翻訳茶=緒方亮のブログ

キーチェーンアクセスの秘密メモをTime Machineで復元した

Macネタです。雑多なパスワードを記録していた「秘密メモ」を開いたら、中身が真っ白で冷や汗をかきました。Time Machineで無事に復元できたのですが、保存場所について情報が見つからずドツボにはまったのでメモを残します。キーチェーンやTime Machineの基本ついては理解している前提で話を進めます。環境は10.6.4です。

まずは落ち着いて「変更日」を確認

問題のメモの変更日を時刻まで確認してメモします。秘密メモが真っ白になったのはこの日ではないかと予想されます。*1

秘密メモの保存場所は?

答えはキーチェーンファイル(拡張子は.keychain)です。多くの場合、パスは次のようになると思います。

/Users/ユーザー名/Library/Keychains/login.keychain *2

ホームからだとライブラリ>Keychains>login.keychainです。

キーチェーンを別に追加してそこに秘密メモを作っている場合は上記とは異なります*3。場所を確認する手順を示します。

  1. キーチェーンアクセスのウィンドウで普段利用している秘密メモの一覧を表示
  2. 左カラム上部にある「キーチェーン」の、選択状態になっている項目にカーソルを移動*4
  3. キーチェーンファイルのパスがポップアップ表示される。

以下、前述の例で話を進めます。

Time Machineでファイルを救出

手順を示します。

  1. Time Machineに入りlogin.keychainファイルを表示
  2. 最初に確認した「変更日」以前にさかのぼる
  3. login.keychainを右クリックして「情報を見る」で変更日時を確認
  4. 右クリックで「”login.keychain”を復元」を選択
  5. Time Machineを抜けだし復元先のフォルダを聞かれるので、適当な場所(デスクトップなど)にフォルダを作り指定*5
  6. 復元したlogin.keychainをキーチェーンアクセスのアイコンにドロップ

キーチェーンアクセス左カラムの「キーチェーン」に、「ログイン」という項目が2つ並んでいるはずです。太字の方が現在のキーチェーンで、普通の表記が復元されたもののはずです。前述の要領でカーソルを重ねてみて確認します。

あとは復元されたキーチェーンから必要な項目を見つけ出し、救出します*6。ドラッグで移動できるようですが、私の時は「すでに存在します」とエラーが出たので、内容だけコピペしました。

救出に成功し内容を移し終えたら、復元したキーチェーンは削除します*7。アラート画面で「参照を削除」を選択すると、復元したファイル自体は残ります。

なぜ私はドツボにはまったのか?

それはキーチェーンアクセスのウィンドウ上で、各秘密メモがファイルのように表示されているからです。そのためか、ネットではキーチェーンアクセスのアプリ自体を復元した人もいるようですが、データファイルは別にあるのでそれでは駄目でしょう。

その点は理解していた私ですが、同じ理由から、各秘密メモがファイルとして保存してあるのではないかと勘違いをしました。login.keychainの存在に気がついたあとも、これは自動登録されるパスワードのものだと思い込み、ないはずのファイルを探し続けました。

答えから書いたので当然の手順に感じますが、冷や汗をかきこのページにたどり着いた人には、その焦りの気持ちをわかってもらえるはずです。たぶん…

*1:注意:開いた空白の秘密メモを慌てて保存しないように。変更日がその時点になってしまいます

*2:ユーザー名には各自のユーザー名が入る

*3:そのような人はすでにファイルの場所を知っているはずですね

*4:注意:キーチェーンアクセスのウィンドウが最前列にあること。左カラム上部が「分類」になっている人は、ウィンドウ左下隅のボタンを押してください

*5:元の場所に復元すると、変更日時から現在までのほかの記録を失いかねません

*6:メモが空白なら日付をさらに遡ります

*7:同じような項目が2つあるとMacが混乱しそうです